ジャガーE-TYPE誕生50周年記念
  2011年2月3日
2011年1月24日ウォーリックシャー州ゲイドン発

自動車の歴史上、最も有名かつ最も魅力あるクルマのひとつである「ジャガーE-Type」。今年、そのE-Typeは誕生50周年を迎えます。

ジャガーは今年1年を通じ、注目度の高いクルマ関連イベントで、この記念すべき50周年を祝う予定です。

まず、2011ジュネーブモーターショーで記念すべき日を迎えます。その後はイングランドのウエスト・サセックスにあるグッドウッド・サーキット で7月に開催される新旧レーシングカーの祭典「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(Goodwood Festival of Speed)」、同サーキットで9月に開催されるヒストリックカーの祭典「グッドウッド・リバイバル・ミーティング(Goodwood Revival Meeting)」、米国カリフォルニア州ペブルビーチで8月に行われる、世界一美しいヒストリック・カーを選ぶコンクール「ぺブルビーチ・コンクールデレガンス(Pebble Beach Concours d’Elegance)」、ドイツのニュルブルクリンクで行われるドイツ最大級のヒストリックカーイベント「オールドタイマー・グランプリ(Old Timer Grand Prix)」などで祝賀が続く予定です。また、世界各地でジャガーが主催する、お客様やディーラーを招待する数々のライフスタイルイベントなどでも50周年を祝ってゆく予定です。

1961年にE-Typeがデビューした際、その魅力はクルマの世界を超えて、世界中に衝撃を与えました。E-Type特有の適切なプロポーション、佇まい、そしてピュアなライン。その美しさが認められ、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に常設展示されています。

今やジャガーのブランドイメージを象徴するアイコンともいえるE-Typeが1961年に発表された時、クルマのデザインや性能に新たな基準が打ち立てられました。その影響は現在のジャガーラインナップにも及んでいます。ジャガーのクルマはどのモデルにおいても、性能、居住性、最先端の技術、そして数々の賞を受賞したデザインが、他に類をみないほど見事に融合されています。

ジャガーカーズ社長兼ジャガーヘリテージ会長のマイク・オドリスコルは「誕生から50年が経った現在でもE-Typeの意義はまったく低下していません。E-Typeが発表された時は、まさにセンセーショナルでした。E-Typeは今でもジャガーにとって最も不朽の、かつアイコン的な象徴です。この世に誕生した数々の名車の中でもE-Typeは最もワクワクする車の1つです。これはジャガーの創業者であるウィリアム・ライオンズ卿という天才の遺産でもあるのです」と述べています。

E-Typeのオーナーには、当時のイギリスサッカー界スーパースター、ジョージ・ベスト、女優のブリジット・バルドー、ハリウッド・スターのトニー・カーティスやスティーブ・マックイーンなど錚々たるセレブが名を連ねていました。E-Typeは、ビートルズやミニスカートと同様に『黄金の60年代』の代名詞となりました。

ジャガーのデザインディレクター、イアン・カラムは次のように述べています。
「1961年にE-Typeが発表された時のインパクトについては、どれだけ語っても決して誇張することはできないでしょう。なぜならば、E-Typeは革命的ともいえる時代の精神を内包したクルマであるとともに、E-Type自身がその時代を作っていたからです。現在においても、未来のジャガーをスタイリングする上でE-Typeのデザインは我々に大切な何かを教えてくれます」

1961年3月のジュネーブモーターショーで発表されたE-Typeは一大旋風を巻き起こしました。最高時速150マイル(約240キロ)の性能を持ちながら、ライバル車の半分以下の価格というスーパーカーは、たちまちジャガーのアイコンとなり、発表から14年間にわたって生産され続けました。

E-Typeトリビア:

● E-Typeは1961年3月15日にスイス・ジュネーブの美しいオービーブ公園とジュネーブ湖を望む「Restaurant du Parc des Eaux Vives」でワールドデビューを飾りました。当時、メディアの熱狂ぶりはすさまじく、試乗希望者が殺到したため、ジャガーの創業者ウィリアム・ライオンズ卿は、チーフテストドライバーのノーマン・デュイスに、イギリスのコベントリーからスイスまで夜を徹して走り試乗用のE-Typeをもう一台追加するよう命じたほどでした。

● フェラーリの創業者エンツォ・フェラーリでさえ、E-Typeを「世界で最も美しいクルマ」と称賛しています。

● E-Typeに採用された直列6気筒エンジンによって、1950年代のル・マン24時間レースでジャガーは5回優勝しました。1961年、3.8リッターバージョンは馬力265bhp(195kW)、トルク260lb/ftに改良され、実際に時速150マイル(約240キロ)を記録しました。E-Typeは先代モデルのXK120と同様に、文字通り世界最速のストリートカーでした。

● 発売時のE-Typeの価格は、購入税と重要なオプションのワイヤホイール代を含め2,256.15ポンドでした。これは現在の価格に直すと38,000ポンドに相当します。

● 完ぺきなプロポーションを誇るE-Typeのボディは、空力のエキスパートだったマルコム・セイヤーの手によるもの。彼はル・マンで優勝した初期のレースカー、C-TypeとD-Typeのエクステリア・フォルムを手がける上でも自らの空力に関するノウハウを活用しました。

● E-Typeは誕生後14年間生産され続け、7万台以上の販売台数を記録したヨーロッパ初の市販スポーツカーです。


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